活動実績紹介
新潟弁で防犯漫談。
なぜ新潟かって?
それは、大変楽しい防犯CSR活動が活発に行われていると聞いたからです。
新潟県には、県や警察本部が推奨する防犯アドバイザーがたくさんいらっしゃるようです。その中でもひときわ活躍されているのが、本日ご紹介する「中野小路たかまろ」さんこと、中野隆さんです。なんと新潟空港までお越しいただいているとのことで。
到着口を出たところでお出迎えいただきました。大変恐縮です。
早速、レポート開始します!
わざわざ空港までお越しいただき、ありがとうございました。
早速ですが、中野小路さんのご自身のご紹介をいただけますか?
実は新潟県警で交通課の警察官として勤務していました。退職前の3年間、安全教育係として各方面に講習会に行っていました。
その時に、笑いと方言を取り入れた講習会をしたところ、非常に受けが良かったので「これだ」と思いました。そして、退職後に今のスタイルを作りました。
退職後にお笑いの要素を取り入れた交通安全や防犯の講演を始めたということですか?
そうです、退職後運送会社に勤めたのですが、各方面から「あなたの講演がおもしろいので、また来てください」という依頼があったので、少し本格的にやってみようと思いました。
私自身、綾小路きみまろさんのファンでしたので、私の中野隆を使って「中野小路たかまろ」という芸名を作り、衣装も自分で考えて作りました。奇抜な衣装と笑いと方言を交えての講演なら子供や高齢者にもしっかり記憶に残してもらえると思ったのです。
新潟県内を中心に活動されていると伺いましたが、具体的にはどのような活動なのです?
主に9割ほどは、高齢者の集まりや障害者施設、その他県からの依頼を受けた所で活動しています。新潟弁で、おじいちゃんおばあちゃんに語りかけると「“おやっ“自分と同じ言葉で喋ってる」となるわけです。すると、耳を傾けてくれるのです。話の最初から防犯や交通安全話の話はしません。最初は笑いネタで大いに笑ってもらい、みんなの盛り上がったところで、交通安全や防犯の話をします。そうするとしっかり聞いてくれて、記憶にも残してくれるのです。笑いながら聞いた話は忘れません。
今ではラジオのDJも務めていると伺いましたが。
はい、新潟のラジオ局で4番組を担当しています。街に出て、気軽に声をかけて生の掛け合いで楽しくお話させてもらって。気負わずにできるのがいいですね。
実際に中野小路さんのお話を聞いて、防犯につながったことなどありましたか?
はい、高齢のおじいさんが、やはり特殊詐欺の電話がかかってきた時、こんな感じでした。
「おやじー、オレオレ、オレ○○」
「おー、○○か、どうした?」
「ちょっと風邪ひいて声の調子が悪いんだ」
「そうか、それでどうした?」
「あのさ、会社でえらいことになって、お金がいるんだけど」…
“ん、これって、たかまろさんの話と同じじゃないか?”
となって、途中で気づいたんです。事前に私の話を聞いてくれて、覚えていてくれたので、電話の途中で気づき、未遂で終わったのです。
特殊詐欺被害に遭ってしまう高齢者の方の多くが、自分は被害に遭わないと思っているようですからね。
そうです、だからこそお笑い話の中でも記憶に留めていただき、いざという時に、役に立てば本望です。
素晴らしい活動だと思います。もはやセミプロとして活動されていますが、事務所などを通じて講演依頼をすればいいのですか?
事務所は登録しているだけであくまでも個人活動です。事務所を通すと髙いので、直接連絡してくれたら、ボランティアでも有料でも講演させていただきます。
交通費しか予算がでないと遠慮しなくてもよいですからね。みなさんの安全安心のために活動しているので。
昨年は220回の講演とその他にラジオなどでも含めると300回ほどの活動をされていますが、今後の抱負などはありますか?
はい、まだまだ活動が足りません。もっともっと多くの方にお話しを聞いていただき、たくさん笑ってもらって、いざという時に役に立てるよう、防犯や交通安全の知識を記憶に留めたいだければ本望です。一日3回やれば、年間500回でも600回でもできますので。
すごいバイタリティですが、中野小路さんも是非とも健康にはお気を付けいただき、益々活発な活動を通じて、犯罪の抑止につながることを期待しています。
私も是非一度、講演を見に行きたいと思います。
中野小路たかまろさんは、元新潟県警察の交通課の警察官。退職後にも地元新潟県民のために交通事故防止や犯罪抑止のコツをおもしろおかしく伝えるために、現在の防犯漫談にたどり着いたそうです。健康長寿とお笑いの関係性も科学的にも証明されており、笑って楽しく学べる中野小路さんの活動は大変貴重なものであると感じました。
これからは、ぜひとも全国での活動も期待しています。(方言が通じないかもとおっしゃっていましたが。(笑))