Safety Nipopon

活動実績紹介

防犯CSR取り組みレポート
防犯ボランティアをサークル活動で
桃山学院大学防犯パトロール隊「桃パト」
2015年8月11日
大阪府和泉市にある桃山学院大学では、2014年10月より、学生がサークル活動として地域防犯パトロールを行っています。こういう活動が学生によって行われるのは全国的にも珍しい事例で、そのきっかけや活動について代表の西川梨沙さんにお伺いしました。
【防犯CSR推進会議】

活動のきっかけは?

【西川】

授業の一環で、大阪府警察本部の方が来校されて、「犯罪が起こった時にあなたはどうする?」というテーマでディスカッションをしたり、大阪府警さんと合同で防犯パトロールをおこなったりという機会がありました。最初はその1回だけだと思っていたところに、学生支援課から「防犯キャンパスネットワーク」の一環として女性への犯罪を無くそうという趣旨で、防犯パトロールをやってみてはと勧められ、昨年10月に正式にサークル活動として「桃パト」を発足しました。

【防犯CSR推進会議】

具体的にはどのような活動をされているのですか?

【西川】

小学校の下校時間に合わせて集合し、桃パトのユニフォームを着てパトロールに向かいます。下校中の小学生に飛び出し注意など交通安全の呼びかけや、見守り活動など、発足当初は1週間に1回か2回程度でしたが、最近では週3回実施することもあります。 防犯パトロールの実施場所は、校長先生にアドバイスいただくなど、小学校と相談しながら決めています。

【防犯CSR推進会議】

桃パトの防犯パトロール、継続の秘訣は?

【西川】

子供たちや近隣の方々とのコミュニケーションを通じて次第に楽しいと感じるようになりました。「いつもありがとう」とお声掛けいただいたりして。大阪府警の方々も、一緒にパトロールをしてくれるなど応援してくれて、自然消滅せずに継続できるようになりました。 継続できてとても楽しいし、メンバー同士仲良くなれることも嬉しいことです。「いつもありがとう」とお声掛けいただけることがやりがいにもなっています。 普通の防犯パトロール隊というよりも、サークル活動として楽しんでやっていることが継続の秘訣かもしれません。友達3人でパトロール予定のところ授業の兼ね合いで1人で行くことになった時も、新しい友達(メンバー)が一緒に行ってくれるなど、楽しく活動できています。

【防犯CSR推進会議】

とても素晴らしい防犯CSR活動ができているようですが、今後の課題などはありますか?

【西川】

現在1、2年生が参加できてないので、自分たちからコミュニケーションをとって仲良くなって参加しやすい雰囲気をつくりたいと思います。

取材を終えて

現在約30名が参加「桃パト」は、男性6割、女性4割で構成され、全国でも珍しい大学公認の正式なサークル活動として位置づけられています。
法学部准教授の天本先生によれば、学生の自発性を大切にしているこの活動、1年生向けのガイダンスの中でも折に触れて紹介しており、自分からやりたいという学生が多く参加してくれているとのことです。大阪府警察本部の防犯講座をきっかけに、大学の承認を得てサークル活動として発足した「桃パト」。保護者や地域住民からも支援を得て益々活動を活発化していくことが期待されています。